Resonance

暮らしのセンス

今日は、”Resonance”=響きについてお話してみようと思います。

意外と知られていないのですが、
楽器のほとんどは、「楽器の中で響かせる」というようできています。
元の音はそんなに大きくないんだけど、管楽器のある部分にコブみたいなものがあって、
ぽわっという音になって出ていくような仕組みです。
この時、音色を創るために響かせているのです。

この、「響かせる」というのが人間関係的にも面白く、参考になります。

一般的には、響かせるというと、いきなりお客さん全員に
届いたり広い所に響くということを連想してしまいます。
しかし、楽器の仕組みを見てみると、
実際には小さい響きが楽器の中にあり、
それらが重なり外に出て、音色になっていくんですよね。


私たちも同じように、自分の中で響いたものを外に響かせるほうがいい。
自分の中に響いているものがあると人間関係もうまくいく。
そう思います。

自分の中で響くというのは、例えば、
自分の中でほっとしてほんのりと暖かくなる思う音楽。
「刺さってるな」感じる次のレベルです。
この「響いてる」という感覚を持てると、「音楽」と「生きてる」がイコールになってきて、楽に生きていけると思います。

自分の中で響いてるものは人の中でも響いている場合が 不思議と多いんですよね。
これも、その本質を表しているのかもしれません。

浦上咲恵

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Sound Writer / Sound Stylist。井出さんと一緒に仕事をしながら感じる、浴びる程の「ゾクゾク」感を届けたいと思い、日々執筆しています...

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