息してないかも。そういう時には…
「生きている限り、息をしていると思うじゃん」
そう切り出した井出さん。
「でも、意外と息してないかも。」
?でいっぱいになった私の頭をよそに進む井出さんの話には、はっとさせられるようなコツが隠れていました。
息してる?
―息してない…どういうことでしょう?
「生きている限り、息をしていると思ってしまいますが、よくよく自分の息というのをみてみると、異常に浅くなっていたり、長い間止まっていたりすることがあります。
(今度ふと自分の息を見てみてください。意外と、あります。)
こういう風に、”息をしている”となかなか言い切れないようなときは、心が波立っていることが多いです。
そんな時、リラックスのために深呼吸をして、とよく言われますが、いつもしないことをいきなりやろうとしてもできません。
もっとオススメな方法があります。」
普通に息をする。
「何か特別なことをするよりも、いつも何となく自分の息をチェックしてみてください。
『なんかこれ普通じゃないな』『浅いな』『乱れてるな』という細かいことに気づきます。
普通じゃないときは、普通に息をする。普通に戻してみるだけでも、結構、色々なことから逃れられるのです。」
解決しなくてもハッピーになれる
「悩み事や困ったことは色々とあるんだけど、それらが大本からすべて解決するのことって時間も掛かるし、なかなか大変なことです。
ある人に教わったのですが、悩みや困りごとそのものが解決しなくても、解決したも同然という状態があるということ。
悩みって、感情が強くなってることが多いですよね。
そういうときに、外から自分を治していく方法、それが”普通に呼吸する”ことです。
普通に呼吸をするだけで、正気に戻る。それだけでいい。
すると、大きい問題は決して解決していないんだけど、気分的にはハッピーになる。
それがその時の自分にとってはいいんじゃないかと思ってやっています。」