実は身近なところに?光のように音を集める技術

音のこばなし

実は、音は拡げるだけでなく、集めることができるんです。
“集音”と言って、身近なところにもその技術が使われています。

そしてなんと、この技術のせいで、プラネタリウムで悪口が言えない事態になっています。
さて、どういうことでしょうか。


音を集めることができるんです。

「光の焦点を一カ所に持ってきて紙を焦がす実験は、おそらく皆さんご存知のことでしょう。
音も、同じように集めることができるます。
音にも焦点が合うところがあり、そこにマイクを置いておくと、
小さい音や遠くの音が聴こえてくるのです。

そして、身近なところでもその技術が使われています。
例えば、野球中継。
カキーンという音を集めて流したりしているんですよ。」


耳を手で囲う動作がそれ。

「この原理を使ったマイクを”集音マイク”といいます。
マイクは高いのですが、実はおもちゃでも同じようなものがあります。

パラボラアンテナと同じ原理なので、形もそのようなものです。
何か遠くの音を集中して聴こうとするとき、耳を手で囲いますよね。
原理は、それと同じようなイメージです。
スピーカーの逆とも言えます。

これ、ヘッドフォンなんかを使って聴いてみると、
向けた方に潜んでいる音が大きくが聴こえて来るので
結構楽しめるんです。(笑) 」

プラネタリウムで悪口は言えない

「面白いのが、プラネタリウム。

プラネタリウムって、広く、ドーム状になってますよね。
例えば、嫌なクラスメートが反対側にいたとして、
遠く離れていると思って油断して悪口を言うと、
運悪くしっかり反対側の人に聴こえちゃうんです!

これも、ドーム状になっていることで生じる、音が集まる現象です。

プラネタでは悪口を言ってはいけない、というのはとても重要な教訓ですね。
覚えておくといいかもしれません。」

浦上咲恵

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Sound Writer / Sound Stylist。井出さんと一緒に仕事をしながら感じる、浴びる程の「ゾクゾク」感を届けたいと思い、日々執筆しています...

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