家音響改造作戦 その1
音のこばなし
職業上、音や音楽を楽しむということだけでなく、
ミクロの世界を分析的に聴き分けるということがあります。
もちろん再生機器などの環境に依存することなので
今回はそれを中古の音楽専用Mac MiniとiTunesの音源で
どこまで行けるか? という挑戦をしました。
その過程を何話かにわけてお伝えしたいと思います。
まず、ミクロの聴き分けとは、 どんなことか、思いつくままにあげてみましょう。
- 音の出だし、数ミリ秒で、音色変化と感情の入り方がわかる
- 楽器の重なり方がわかる アレンジやミックスの細かいところがわかる
- 演奏や音のエネルギーが、そのまま飛び出してくる
- 音響的な(オーディオ的)な色付け、くせによって、みえなくならない (厚化粧ではなくすっぴん)
- 録音した空間やリバーブなどの複数の空間がわかる
- コンプレッサー、リミッターなどのレベル管理や音色づくりのためのかかり方がわかる
- ドラム等の打楽器の力積がわかる 引きの速さ等によるキレと立ち方がわかる
- ビオラ、ホルン、トロンボーン、ユーフォニュウム、テナーなどの中音(帯域)が溶け過ぎず、痩せなく、明瞭に聞こえる
- 高域が痩せない
- 超高域がバランスよく出ていて、頭の上が無限に開いている お祓い帯域がバランスよくある
- 低域、ベースやバスドラム、コントラバス、チューバ、チェロ低音、などが聴き取れ、演奏のニュアンスが伝わる
- 自然音の背景が見える
- 歌が一歩前に出る
- 楽器や息遣いやハスキーさなどの、音楽的ノイズがしっかり聴こえる
- 個と調和 それぞれの楽器と、 全体の空間感やエネルギー感が立体的にわかる
- 音を大きくしても、小さくしても、ミックスのバランスが大きく崩れない
- 一応、家で聴くので、くるかこないか?
明日からは、そのためにどういうことをしていったらいいか?
という職人的家音響改造方法をお知らせしたいと思います。
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