テクノと新宿の発車音
音のこばなし
JR新宿駅・渋谷駅の元祖発車メロディの仕事が終わりしばらくした頃、
「YAMO」という人から、メールが届きました。
どうやら音楽家のよう。
メールの内容は、ツアーで日本に来た時に
新宿駅で色々な音が鳴っているのを聴き、
調和したり個性的に変化する様子を「新しい音楽じゃん」と思ってしまったとのこと。
そして、この音を使って一曲を創りたいという主旨でした。
なるほど、そうか!と感心したのを覚えています。
そして、そもそもYAMOって誰?と思って調べたら、
なんと世界的に有名なドイツのテクノグループ、「クラフトワーク」のベーシストだったのです!
クラフトワークは、テクノの元祖と言ってもいい世界的アーティスト。
驚きました。
そうこうしているうちに、YAMOからカセットテープも送られてきました。
こういう風にしたいというデモテープです。
それを聴き、是非やってくださいということで御返事しました。
それから何年もの月日が経ち、そんな出来事も忘れてしまった2,3年前。
話題のCD として紹介されていた中に、まさに発車メロディの音源が使われていた曲が入っていたのです!
かっこいい使い方をしていて本当に驚きました。
やっぱりテクノの天才ですね。
この体験は、音楽をやっている自分としては、いつまで経ってもぐっとくるものがあります。