何でまとまっちゃうんだろう?
暮らしのセンス
「音のロケ」というのを長い間やっているのですが、
行くと 本当に色々な音があり、それらが変化していることが良く分かります。
例えば自然の空間の中に行くと、風の音がしたり、
遠くで街の音がしたり、当然鳥とか鹿とか…
皆、勝手放題やっている割に、大きく聴いてみると調和していて、
不思議と全体が気持ち良くなっています。
何でこうなるんだろうなあ?と感心させられます。
そもそも、自然の音ってそのものが気持ち良いというのはあると思います。
なので、沢山の音が合わさっても気持ちがいい。
しかし、これは都会の音ものでも同じだから不思議。
電車の音や車の音をはじめ、街全体のザーっという音は決して気持ち良いものではないと思うんだけど、
合わさると「生きているんだなあ」とほっとするような音になります。
全体が一つのサウンドとしてまとまっている。
面白いですよね。
この光の絵も、夜景を撮っていたらたまたま撮れました。
様々な色と形があるけど画みたいにまとまっちゃってますよね。
こういうことが結構あって、普段は気にならないんだけど
写真とか録音したものを見てみると分かる。
実はいつもそれを感じているのに、空間を広くしたり時間を長くしたりすることで初めて気づかされるまとまり。
こんな風に、全てのモノに共通するバランス感覚みたいなものがあるんじゃないかなと思ってます。