「くすぐったい」は成功の前触れ?
井出さんは、ご自宅で子猫のMちゃんと暮らしています。
よく、Mちゃんとの習慣について話をしてくれるのですが、
聞いていると、今日はなんだか、いつもよりも深くてためになるお話でした。
わきの下をやられた
「朝、Mちゃんはごはんが欲しくて何とか自分を起こしにくるんです。
でもなかなか一発で起こせる方法が無くて、手を変え品を変え色々と試すんですね。
ある日『これはやられたぞ』と思ったものがありました。
逆に、 Mちゃんは『これはやったぞ!』と思ったでしょう 。
何をしてきたかって、わきの下に手をいれてふにふにしてきたんです。
わきの下ってみんなくすぐったいじゃないですか。
それを猫の手でふにふにとやられると、もう、おかしくなるくらいくすぐったい。」
“くすぐったい”って大事。
「飛び上がるくらいくすぐったくて、もうどうしようもないんだけど、ふと、この感覚っていいんじゃないかなと。
『くすぐったい』っていう感覚って結構大事で、これを何かの基準にして生きていくと意外と面白いことに気づきました。
自分のくすぐったいことってなんだろう?
それを見つけていくのが、なんともいえず良い感じ。」
“くすぐったい”は”かわいい”の上にある気がする。
「例えば、動物をみて”かわいい”ではなく、くすぐったいと思うこと、きっとあると思うんです。
もちろん人によって違いますが、改めて問うてみると、どうでしょう。
”くすぐったい”は、”かわいい”の上にある気がするんですよね。」
脳がくすぐったいといいものができる。
「ちなみに私は、いたずらを考えてるときに脳がくすぐったいと思います。
音を創る時もそうんなんだけど、『こういうのつくっちゃおうかな~』って思いながらくすぐったくなってると、いいのができる。
脳がくすぐったい=成功の前触れだと思ってます。」
自分のくすぐったいことってなんだろう?
「そうなると、『自分のくすぐったいことってなんだろう?』と考えるのがとても面白く感じます。考えるだけでもくすぐったい。
“くすぐったい”ってのは、破壊力があるんですよね。
日々暮らしていると、無感情、無感動、無責任みたいになーーんにも起こらないことがありますよね。
そういう時にくすぐられるか、くすぐってみると、すーっと氷解することがあって。
結構たよりにしています。
私の飛び道具ですね!」