楽器って?
プロデューサーおすすめ
昔、浜松市楽器博物館という所と仕事をしました。
この博物館は世界最大の楽器博物館のうちの一つで
殆どの楽器があると言っても過言ではありません。
何の仕事だったかというと、今やなかなか聴くことのできない
古い楽器の音をヘッドホンで聴けるようにするという取り組みです。
1年かけて民族楽器を集めたり録音したりたので、
楽器の理解がかなり進んだことを覚えています。
今でこそ楽器と言うと、ピアノとかトランペットとか分かり易いものになっていますが、
実は楽器の歴史を見ると企画倒れと失敗の連続!
脅かすために怪獣の顔みたいなのがある金管楽器とか、
キングギドラみたいな8つの首を持つ管楽器とか、
アルマジロの革で出来ているギターとか…
ピアノも今と同じ様なものでずっときている思ってしまいますが、
昔はピアノフォルテ呼ばれ、黒や白でもなく、すごく綺麗な家具と同じ様なデザインでした。
教会には装飾でゴテゴテに飾られているものがあったり。
今は、生産できる・安くできる・機能を良くするという観点でシンプルになっているけど、
途中段階もそれはそれで感心・感激の連続。
プロセスの方がよっぽど面白かったと思います。
一つ思い出に残っているのは、モーツアルトが旅先で作曲するときに持っていたという携帯用ピアノ。
携帯用とはいえ、結構大きいのですが(笑)
電気じゃなくてアコースティックで、音は小さいんだけど透き通った綺麗な音をしていて、
未だにこの音は耳が良く覚えています。
…と、色々お話しできることはありあすが、
きりがないのでこんなところにしておきましょう。