月
暮らしのセンス
「月」って曲になりやすいです。
ベートーヴェンをはじめ沢山の作曲家が書いていますが、
全体的に共通しているのは、優美、神秘的な感じ、です。
太陽が男性で月が女性的と言う風にも言われますよね。
月の曲と言えば、 ベルガマスク組曲より「月の光」 という
ドビュッシーの曲があるのですが、
この曲の色々な演奏の聴き比べをよくやっています。
楽器の種類も豊富です。
ピアノだとものすごく多くの方が弾いていますが、以前録音した
イェルク・デムス( Jörg Demus )と、サンソン・フランソワという人が
個性的だけど、真髄に迫っている感じがしていつも聴いています。
長澤真澄さんによるハープの演奏もいいです。
人を惹きつける求心力のようなものがあって、
スーッとその人の世界に引き込まれる感じがあります。
ハープでの演奏では、特にこの曲の優美さを感じさせます。
香りがあっていいなと思いました。
他にも名演は色々ありますが、これは特によく聴いています。
これ、お月見の今風な形なんじゃないかと思います。
月の光のような曲が薄く流れている中、
家の中にいながらも外に月が見えて、好きな人と一緒に見ている。
そういう時間があると平安時代的でいいなと思います。
そんな時代にならないかなあといつも思っています。
こういうことが生活様式になるといいですね 。