チームワーク型のスピーカーって知ってる?
大きいコンサートに行くと、
縦型のスピーカーが吊るしてあるのを見かけると思います。
あれは何なのか?
今日はそのお話をします。
莫大な空間で音を全員に聴かせる2つの方法
「そもそも、ドームや大規模のスタジオで
遠く離れた場所にいるお客さんにも音が聴こえるのって
不思議に思いませんか?
これは、莫大な空間で音を全員に聴かせるための技術を使っています。
その方法は2つ。
1つは、ものすごく大きなスピーカーで、ものすごく大きな音を出すこと。
音は飛び散ってしまいますが、音量が大きいので全員に伝わるということですね。
しかし、この方法は、一昔前の方法です。
今は、『ラインアレイ』という技術を用いてスマートに行っています。
最初は規模のスタジオ、ドームや野外で使っていたのですが、
結構面白い技術なのです。」
小さいスピーカーが力を合わせる、不思議な音技術
「元になっているのは、『ラインアレイ理論』。
小さいスピーカーが並ぶと、真ん中からスポットライトやレーザービームみたいな形で、ものすごく強いビームのような音が出てくる、という理論です。
一個一個の小さいスピーカーを並べることで、強い音のビームを出しているのですね。
あれが、何十個と並んでいるのが、皆様がよく見かける
縦長に吊るしてあるスピーカーです。
『ラインアレイスピーカー』と言います。」
離れても音が小さくならない!
「普通スピーカーの音は、離れるとどんどん小さくなります。
しかし、ラインアレイのように、チームワーク型で創られていると、
遠くても音が小さくならない特性を持っています。
元の音が大きいわけでもないのに、合わさることによって
小さくならない特性を持っているのです。
面白いですよね。
なので、莫大な空間や、東京ドームなど音が反射するような空間等、
音の調整が難しい場所でよく使われています。」
スーパースター型からチームワーク型へ
「こういうスピーカーの世界も、スーパースター型みたいなのと、
チームワーク型があるのですね。
で、ほとんどが今はチームワーク型になっている、ということですね。
ライブなんかに行くときは、チェックしてみて下さい。」