電源の話 光城精工 土岐泰義さんとの対談より

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電源の話の時に出てきた、電源を綺麗にするという話。
ちょうど、このテーマについて以前光城精工の土岐泰義と対談を行っていました。

ポイントを掴んでいるので、いくつか抜粋してご紹介します。

マンションに持ってきて、かけた途端に音が歪むんです。

(家庭レベルの環境を確認するために)アトリエとしてこのマンションを借りようと思ったんですよ。それで、初めてマンションでのリスニング環境に取り組み始めたのです。まず民生用のオーディオ機器を持ってきたわけです。そうしたら、以前の環境では結構いい音はしていたのですけど、マンションに持ってきて、かけた途端に音が歪むんです。ひどい音だな、こんなことがあるんだと・・・・・・。最初は機器の故障だと思ったくらいです。
その時に思ったことは、僕の仕事における電源事情は、レコーディングスタジオなど、いつでも恵まれた環境にあったんですよ。そうじゃない状況というのはあんまり体験したことがありませんでした。ここから苦悩の日々が始まったのです。

音元出版『オーディオアクセサリー135号』 光城精工×井出祐昭氏の特別対談「電源と音色の関係」 より

音が極端に元気になるんです。

まず基本に戻って、電源で音が良くなるメリットって何なんだ?というところで話をしますと、例えばiPod用のスピーカーでも結構なのですが、普通の壁コンセントにつないで音を出す。次に光城精工のクリーン電源につないで聴いてみると、音が異常なほど生き生きしてくるというか、エネルギーに満ちてくるというか、だから感激するわけです。音が極端に元気になるんです。

音元出版『オーディオアクセサリー135号』 光城精工×井出祐昭氏の特別対談「電源と音色の関係」 より

音楽のいちばん大事なところを、いかにきれいにスピードを速く出していけるか

高周波や低域というのはわりとコントロールしやすいのですが、真ん中のボーカルの帯域、女性ボーカルの少し下の帯域がへこむっていうのが、最近の機器の傾向としてあるのです。ここをどうするかというのが、音作りの現場でも苦労するところなのですけど、音楽のいちばん大事なところ、倍音も大事ですけど、基音の帯域を、いかにきれいにスピードを速く出していけるかというのが最大のテーマでした。

音元出版『オーディオアクセサリー135号』 光城精工×井出祐昭氏の特別対談「電源と音色の関係」 より

キレイなサイン波だけで音は良くなりません。音楽のいちばん大事な部分を出したかったのです

音元出版『オーディオアクセサリー135号』 光城精工×井出祐昭氏の特別対談「電源と音色の関係」 より



浦上咲恵

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Sound Writer / Sound Stylist。井出さんと一緒に仕事をしながら感じる、浴びる程の「ゾクゾク」感を届けたいと思い、日々執筆しています...

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