スピーカーのコーラス
音のこばなし
数日続いている音響シリーズの一環で、今日はスピーカーのお話
大きな空間になると、スピーカーは何百個も設置することになります。
これを、それぞれが勝手に鳴っているのではなく、
コーラスみたいに一つにまとめるというのが僕の仕事のうちの一つです。
一つ一つのスピーカーは様々な向きと広がりを持っているのですが、
100あるスピーカーそれぞれがどういう関係にあるのかを計算し、
「建物全体が楽器だ」という発想でまとめて行きます。
100人以上でコーラスをやっているのと同じような感じです。
この作業を通して、空間を音楽的にしていくのです。
これが、僕の仕事です。