音色から教わった人の性格の観方

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音と人の関係をよく話してくれる井出さん。
今日は「音色」と「人の性格」の共通点を教えてくれました。


“音色”は人で言う”性格”

「音色というものは、人で言うと性格とかそういうものだと感じることが良くあります。
音色を決める要素と人の性格を決める要素が似ているんですよね。

まず、音色を決めるものは何かというと、一番大きいのは全体の振動。
楽器が鳴る原理だとか構造だとかで決まるもので、一般的にもそう知られています。」

小さい音が集まって複雑な音色を作っている

「でも実は、もう一つ大事な要素があります。
それは表面波というもの。

一見つるつるしているように見える楽器でも、実はでこぼこしていて、
そのでこぼこを伝わってくるものすごい小さい波があります。

実は、そういう小さな波(つまり小さな音)が集まって複雑な音色を作っているのです。」

人の性格も、鉛筆を持つ感じとか、ちょっとしたことに出て来ますよね

「これは、人も同じだなあと思います。
大きく分かり易い要素は、人で言うと『見る』とか『話す』とか。
そういうことから分かるもの

でもそれよりも、その人から出てくる小さいことにその人が実は出ている。
しぐさとか、そういうことで相手の性格みたいなものが表現されているんですよね。

ちょっとえんぴつを持ち返る感じとか髪を上げる感じとか、
ちょっとした目の動きとか
そういうのが意外と全体を決める大きな要素になっている。
音色に教わった人の観方です。」

人のことを知りたいときに

「性格を良くしようとか、なんとかしようということではなく、ちょっとしぐさを変えてみる。そういうのが効いてくるのでしょう。
もちろん、気にしすぎることはありません。

人のことを知りたいときに、何を話しているか?とか何を着ているか?じゃなくて
どんな文房具をもっているか?話してない時にどんな表情をしているか?
そんなところを見てみて下さい。

音色に教わった人を知る方法でした。」

浦上咲恵

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Sound Writer / Sound Stylist。井出さんと一緒に仕事をしながら感じる、浴びる程の「ゾクゾク」感を届けたいと思い、日々執筆しています...

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