音楽でどう耐えるか?1

プロデューサーおすすめ

今の状況のように、先がどうなるんだろうか?と見えず、
しかもそれがものすごく長い、といったことが仕事にもあります。
自分にとっては、それがJRの発車ベルを開発した時でした。

大きいショックがある場合は、意外となんとかやり過ごすことが出来るのですが、
地味なストレスみたいなものが長く続き、いつ終わるか分からない、
この状況が実は一番つらいんでよね。
心が布団かなんかで包まれてる感じで、
感激しなくなっちゃったりとか、明るいことを考えられなくなったり、
かといって暗くもならない、飼い殺し状態という風になります。

これをどう耐えるか?というのが
プロデューサーにとっては一番の試練になります。
もし参考になればということで、 自分の分野である音楽を用いた
方法を数日に渡ってお話してみます。


「御払い帯域」の音を淡々と

あまりにも色々な音楽を垂れ流しで聴いていると
それそのものが、自分の心をくるむ材料になってしまいます。
厚くなっていっちゃうんですね。

おすすめは、すごく高い周波数が入っている音楽。
私は「御払い帯域」と 呼んでいるのですが、鈴とかピアノとかがそれです。
例えば、ピアノを淡々と弾いている曲。
再生回数が何万回にもなっているほど、くり返し聞いています
全然楽しくもなければ暗くもない 。それが良いんです。

イメージと繋がる音

もう一つのポイントは、その音を聴くと色々と思い出せてしまうこと。
子供の時のこと、学生の時のことなど、自分にとってイメージが湧くような音楽です。
これが、心にくるまっているものから外に通じる一つのドアになります。

私の場合は、どれか一つ、「あースッキリした」と思えるものがあったら、
それを小さい音でずっとかけています。

とくにおすすめ

まず、門光子さん。以前もご紹介しました。(「無限に救われているCD」)
・Drifting Towards the East  
・Memories of Wind 
この2つが良いです。

また、ウィリアム・ギロックという、練習用のピアノ曲を創る
作曲家がいます。
彼の音楽も、かわいらしくていいです。

また明日も音楽で乗り切る方法を話してみますので
是非試してみて下さい。

浦上咲恵

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Sound Writer / Sound Stylist。井出さんと一緒に仕事をしながら感じる、浴びる程の「ゾクゾク」感を届けたいと思い、日々執筆しています...

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