ひっそり
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1935年に作られた楽器(Sax)を、1980年5月にアメリカのサンタモニカで買いました。
楽器は既に45歳でしたが、楽器屋さんの素晴らしい腕で、きれいに修理されました。
その後、2018年12月に日本でもう一度大きな修理をしてもらいました。
この時、楽器は83歳。
Padという穴をふさぐ部品がかなりの数あるのですが、その一つに1980年の腕利きの
楽器修理屋さんの名前がひっそりと印刷されていることに気が付きました。
“SANTA MONICA CA DAVE FRIEDMAN WOOD WIND”
ずっと気がつかなかったけど、じーーんとするものがありました。
自分よりも年上の楽器が、いろいろなプレーヤーに演奏され、腕利きのお医者さんに
治されて来たんだと思うと、「お前すごいなー」と思いました。
腕利きの職人さんの、誇りもひっそりと佇んでいた。
今は、85歳。
衰えるどころか、渋さを残しつつも、輝きを増しています。
楽器と一緒に生きてるっていう幸せ感も年々増しています。