音の木陰

音のこばなし

井出さんがある日教えてくれた、「音の木陰」というもの。
なんでも、木陰や木漏れ日のように音を流す方法があるそう。


普段、音を直射日光みたいに聴いてしまっている

「音を流すとき、自分の前や天井にスピーカーがあることが多いですよね。
イヤホンやヘッドホンはもっとですが、直接的な音を聴いていることが多いのです。
これ、実は直射日光みたいな形で音を聴いている状況なんです。」

音も、木漏れ日みたいに聴ける

「直射ではない、面白い音の聴き方があります。
お風呂が露天風呂になったり、壁の外から鳴っているように聴こえたり、
天から降り注いでくる雰囲気になることもある、
そんな聴き方です。

そしてそれは、お金がかかることではなくて、簡単にできるのです。
これが、音の木漏れ日。」

間接照明みたいに音を使う

「その方法、それは、ラジカセやスピーカーを変な方向を向けるんです。
壁の全く反対側に置いて、壁に音を聴かせてるみたいにします。
または、コーナーや床に音を聴かせているようにしたり。
スピーカーを反対側むけるだけじゃなくて
傾きをつけるとそうなります。

この状態でゆったり系の、空間のある曲を流すと、
聴こえ方が全然違うんです。
反射音を利用していて、照明で言うと間接照明ですね。
部屋の中が優しく音の木漏れ日でつつまれるような、そういう感じです。
お風呂スピーカー使う場合には、お風呂の窓や壁とかに向けると
外から聴こえてくる感じがしてきます。
露天風呂が現れます。」

音の拡散

滝の大音量でシャワーを爽快に!

「もう一つあります。
シャワー掛けてるときに滝の音を大音量でかけるんです。
めちゃくちゃ気持ちがいい!
これは、昔創ったことがありました。

このように、色々聞き方を工夫してみると、
音が自分の友達みたいな感じがしてきます。
是非やってみて下さい。」

浦上咲恵

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Sound Writer / Sound Stylist。井出さんと一緒に仕事をしながら感じる、浴びる程の「ゾクゾク」感を届けたいと思い、日々執筆しています...

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