オーストラリアのEMS
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今年オーストラリアではたいへん大きな火災がありましたね。
まさに渦中に、楽器関連でやりとりしていたオーストラリア方から、
とある日こんな連絡が来ました。
「もうすぐにでも自宅から避難しないといけない。
あと2時間で、楽器を含めた店の中のすべてのものを詰め込んで出るつもり。
欲しいものがあったらすぐ送るから言って!」
間近まで火も来ていて、自分や家族のこともある中、
避難しながら送ってくれたのがこれです。
(その後、海外で3、4か月過ごし、シドニーに帰ってきたそうで
安心しました。)
この出来事をはじめとした海外とのやりとりで思うのは、
目的である楽器そのものよりも、パッケージやメールなどの周辺的なところに
世界の誰かの人生やストーリーが詰まっているということ。
入り口はあくまで楽器の部品ですが、あえて「楽器の部品」という節穴から
世界を見たり、世界とコミュニケーションしたりすると
意外と生の姿が見えて面白いなあと思います。