音がする

「あ、これ音がしてるね」と思える音って、
実は音の全体の中での20,30％だと思うんです。
実際には小さすぎて聴こえない音が世の中にはものすごくあります。

耳を塞ぐと自分の身体の中の音が聴こえてきたりします。
まばたきすると音がしてたり、
静かなところに行くと心臓の音が聴こえたり。
骨のカクカク言う音がしたり。
かすかなんだけど、「本当はそこにある音」が沢山あります。

木でも同じようなことがあります。

木に耳をつけてみると、上の方で枝が風に揺られて
骨がカクカク言うように、木がカクカク言う音が
木の中を伝わってきます。
人でいう骨伝導のような感じです。

木は、地面から水分を吸い上げているのですが、
その音が木の中の血管を通って、
「ゴー」という海や宇宙のような音がします。
木の種類や時間によって聴こえたり聴こえなかったり。
更に、聴こえたとしても、人の性格のように、
木や時間によって違ってキャラクターがあります。

吸い上げる音を聴くことは難しいかもしれませんが、
カクカク言う音は聴こえると思います。
木の音が聴こえると、安心します。
小さいころ、おじいちゃんとかお父さんにくっついていたような。

こういう時こそ、やってみるといいんじゃないかと思います。