くじけないで
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柴田トヨさん、当時98歳。
この本も、温かくて広い草原に出た感じで、
凄く好きな人と一緒にいるような、包まれた安心感があります。
倅に Ⅰ
何か
つれえことがあったら
母ちゃんを 思い出せ
誰かに
あたっちゃあ だめだ
あとで 自分が
嫌になるほら 見てみなせ
窓辺に
陽が差してきたよ
鳥が 啼いてるよ元気だせ 元気だせ
柴田トヨ『くじけないで』より引用
鳥が 啼いてるよ
聞こえるか 健一
この本を読んでいると、幸せな人の姿はこういうもんなんだなあ
とすごく感じます。
大成功とか、イベントとか、そういうもので感じる幸せ感や達成感じゃないもの。
本当はその足元にある宝石の上に座っているんだ、という感じがしました。
また、親の姿というのを改めてみるという感じもします。
もちろん人は違うんだけど、こんな風に思っててくれたんだろうなあと。
一人っきりになったように感じても、
意外と足元には色々な嬉しいことがあったりとか、
色々な人が自分のことを思っていてくれてたりするのが現状で、
それを知るということが第一歩なんじゃないかあと思います。
世の中をこんなに清々しく感じることがあるんだなあ。
そんな風に感じます。