トムくん

近くの商店街に、トムくんという看板カメがいます。
御主人が本当にかわいがっていて
甲羅を洗ってあげたり、水を変えたりと、
暑い時も寒い時も欠かさずケアしてあげているのを見ていました。

やがて、御主人が先に亡くなってしまいました。
トム君は長生きだと思うのですが、変わらず人気者で。
今や町中を癒すカメになっています。

子どもなんかはわーわー言って一緒に戯れ、
車いすの御老人は膝の上に乗っけてあげたり。
地域のペットみたいです。

トムくんのように、時間を長ーく捉えている存在が傍にいると、
自分も楽になるということがあります。
彼は、そんなたいへん大きな役割を地域の中でになっているんですね。

僕らの仕事もこういう感じじゃないかな？と。
そういう風になれるといいな 、と思っています。